出会いに飢えてマッチングサイトに登録した話

 

吾輩は喪女である。希望はまだない。

どこで道を間違えたのかとんと見当がつかぬ。何でも当時仲良くしていた友人の影響でツイッターにのめりこんだ事だけは記憶している。

 

気が付けば周りの友達はみんな彼氏を作って楽しそうにしている。

「お互い売れ残ったら一緒に住もうね」と誓い合った喪仲間すらその誓いをかなぐり捨てて彼氏とやらの存在を私に打ち明ける。

当てつけかしら。

 

私の住む場所は田舎であり、尚且つ若人も少ない。大学はともかく、中高は皆多くの場合はその狭いコミュニティーの中で恋人を作り、青春を謳歌していた。

私もこれまで全く恋人ができなかったわけではない。

高校三年生の時に「運よく」一人の男の子に気に入られて付き合ったまでだ。(4か月で振られたけど)

こんなチャンス二度と無いと思ったのもあってか、付き合ったら好きになれるかも から付き合って、実際本気で彼を好きになった。本気で好きだった分、振られた衝撃が強すぎてその後2年くらい引きずることになる。

引きずり続けて自分の気持ちが拗れて、現在彼は私のトラウマになっている。

 

大学入学にあたり、新しい出会いがあるかも!と淡い期待を抱いてはいたが、驚くくらい出会いもなく、それどころか友達すらまともに作れなかった。

元々人自体に興味が薄い上に、重度の人に嫌われたくない病を患っているため、当たり障りのない会話しかできなかったのが原因であろう(現在進行中)

「大学は勉強するところだろ、勉学に集中しろ」と思う一方で、出会いがないと分かればなお一層私の恋人欲しい欲は増長していった。

 

月日は流れ、現在無事に卒業に必要な単位もゲットし卒業を待つだけとなった。

昨年は実習三昧で多忙の日々であったため、恋人などいらぬ、愛などいらぬとサウザーかの如く仁王立ちで戦ってきたが、人間暇になるとそれこそいらぬことを考えるものである。

そう、また出会いに飢え始めてきたのである。

一人が好き。一人でどこへでも行く。おひとり様最高と、某国擬人化漫画の某国かのように強がっているが、結局のところ私もどこにでもいるような面倒な女なのだ。

外はカチカチ中はねっとり、そんな感じである。なんなら毒もある。

だから私だって人並みに思う、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

恋人、欲しい。カフェデートとか、行きたい。

 

 

 

 

 

 

 

 

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登録した。

マッチングサイトに。

 

 

つづく